20代で転職を考える時、最初に悩むのは「何から始めればいいのか」でした。
私は焦らず、でも止まらず、自分の譲れない軸と転職の全体像をつかむところから始めました。
この記事では、私が実際にやったことを中心に、準備から内定、円満退職までの流れをわかりやすくまとめます。
迷っている方に、今日から動ける一歩を持ち帰ってほしいです。
20代での転職が今、有利な理由とリスク

20代は、ポテンシャル採用がまだ効く年齢です。スキルが未完成でも、伸びしろ・学習意欲・再現性が評価されます。
一方で、準備不足や軸ブレがあると、良い機会を逃してしまうこともあります。
20代採用のニーズ/ポテンシャル評価が重視される職種
- 成長業界・職種:SaaS、Webマーケ、インサイドセールス、カスタマーサクセス、データを扱うバックオフィスなど
- 評価されるポイント:
- 学習スピード(資格やポートフォリオ、社外学習の証跡)
- 型を学んで実践する姿勢(PDCA、STARで語れる)
- チームプレーと素直さ(面接での受け答えや振る舞い)
失敗しやすいケース(準備不足・軸ブレ・情報非対称)
- 志望動機が表面的:「年収UPしたい」「有名だから」だけ
- 仕事選びの基準が曖昧:譲れない条件が決まっていない
- 情報不足:口コミやIR、社員の声に触れずに決めてしまう
→ 対策は、自己分析 → 情報収集 → 比較検討の順に、言語化していくことです。
仕事で譲れない価値観の見つけ方

仕事を決める上で何を重視するのか。
仕事内容、勤務体系、福利厚生…人によって違います。
私は紙に書き出すところから始めました。
いくつか書いて、上位3つに絞ると、進む方向が見えてきます。
私の「譲れないもの」Top3
- 休日はしっかり休みたい
- 給料は少なくとも手取り20万以上
- 将来につながる仕事がしたい
旅行が好きなので長期休みも確保したかったです。譲れないものを決めてからの仕事探しでした。
モチベーショングラフの作り方(5ステップ)
- 過去3〜5年の出来事を横軸、満足度を縦軸にざっくり線で描く
- 山と谷に理由と学びを書き添える
- 山を作った共通要素(人/環境/役割/裁量)を抽出
- 谷を避けるための条件を言語化
- 上位3つを面接で語れる短文に整える
例:「成果が数値で見える営業×チームで改善する文化×週末は休めること」
価値観カード/Will-Can-Mustで軸を言語化
- Will(やりたい):誰のどんな課題を解きたい?
- Can(できる):今ある強み・再現性のある行動は?
- Must(求められる):市場や職種が期待する役割は?
→ 三つが重なるポジションは、長く続く仕事になりやすいです。
実例|私の「譲れないもの」と志望動機への落とし込み
- 譲れない:休み確保/手取り20万以上/将来につながる仕事
- 志望動機:
- 「成果が数字で見える業務で成長の実感を得たい」
- 「年間休日と有休の運用が整っている」
- 「未経験でも育成制度があり、キャリアパスが明確」
→ 面接では、譲れない根拠+会社の制度との一致を短く丁寧に伝えました。
希望条件に合う企業の見つけ方と絞り込み

企業選びチェックリスト(業界・職種・年収・働き方)
- 業界の伸びしろ/自分の経験が活きる接点
- 配属の想定業務・最初の3か月の期待役割
- 年収の総額と内訳(基本給・固定残業・賞与)
- 勤務地/リモート可否/残業時間の実態
- 育成・評価制度/上司との1on1の有無
情報収集の優先順位:口コミ/IR/社員インタビューの活用
- 一次情報:会社HP、IR、採用ブログ、社員インタビュー
- 現場の声:口コミサイト、SNS、OB/OG訪問
- 比較:同業他社の求人票を3〜5社並べて差分を見る
志望度のスコアリング表(テンプレ)
会社名/職種:
[業務の適合度] 1-5
[成長機会] 1-5
[年収・福利厚生] 1-5
[働き方の合致] 1-5
[面接での相性] 1-5
合計:〇点/25
メモ:気になったこと(配属/評価/人の雰囲気 など)
点数が近い場合は、「譲れないもの」への一致度で最終判断しました。
【実体験】20代転職のスケジュールと全体の流れ(在職中/離職中)

私は約4か月かけました。急がず、でもダラダラもしない。
在職中に進めたことで、焦りが少なく、納得して選べたのが良かったです。
1か月目:自己分析&市場把握/職務経歴書の初稿
- 譲れない条件を決める/求人票を並べて比較
- キャリアアドバイザーに登録(後述)
- 職務経歴書の初稿を作成(STARで成果を整理)
2か月目:応募〜一次面接(想定問答と面接リフレクション)
- 週2〜3社ペースで応募/書類添削→出し分け
- 面接想定問答を作り、毎回振り返りメモ
- 志望度の低い順で面接に慣れる
3か月目:最終面接〜内定受諾/年収・条件交渉
- 役割期待/評価制度/残業の実態を具体的に確認
- 内定後、総額・内訳・等級を事実ベースで確認→交渉
私の実際のタイムライン
- 応募社数:7社/書類通過:5社/最終:2社/内定:2社
- 決め手:育成制度が明確/休み確保/将来につながる仕事内容
職務経歴書と履歴書の作り方のコツ

STAR法で成果を数値化
- S(状況):「新規開拓が伸び悩むチームで…」
- T(課題):「月間商談数を○件→○件へ引き上げる」
- A(行動):「リスト精査とトークスクリプト改善、朝会でのロープレ」
- R(結果):「3か月で商談数○%増、受注率○pt改善。チームでも展開」
→ 数字と再現性を短く入れると、経験が伝わりやすいです。
未経験転職の「補完ストーリー」の書き方
- 現職での近しい行動(例:顧客折衝/データ集計/改善提案)
- 社外の学習実績(資格/研修/ポートフォリオ)
- 入社後90日プラン(学ぶ→やる→改善する)を一言添える
ダメ出しされがちな言い回しワースト5と改善例
- 「コミュ力あります」→どんな場面で・どう活かし・何が変わったか
- 「御社の雰囲気が…」→事業×顧客×役割に触れて具体化
- 「なんでもやります」→優先順位を明示
- 「前職が嫌で…」→学びと対策へ言い換え
- 「頑張ります」→行動計画(最初の30/60/90日の具体)に
おすすめの転職支援と使い分け(エージェント/ダイレクト/リファラル)

私は最初、転職サイトで自力検索していましたが、ネット情報だけでは不安でした。結果、キャリアアドバイザー(エージェント)に頼って正解でした。
- エージェント:非公開求人/書類・面接の添削/スケジュール代行
- ポイント:担当は相性で選ぶ。合わなければ丁寧に変更依頼
- ダイレクトリクルーティング:企業の本音が見えやすい/スピード感がある
- リファラル:おもに友人からの紹介のこと。配属や雰囲気を深く聞ける
結論:併用が最速。私は「軸に合う求人紹介+面接対策はエージェント」「気になる企業は直応募」で進めました。良い担当者に出会えたことは、転職成功の大きな要因だったと感じています。
20代転職のよくある失敗例と回避策
- 年収だけで決める → 仕事内容/役割期待/成長機会も同等に確認
- 現職の不満だけで動く → 不満の原因と対策を言語化してから
- 準備不足で受ける → 志望動機・想定問答・逆質問を事前に書く
- スケジュール過密 → 在職中は週◯社までと上限設定
- ネガティブ発言 → 学びと次の行動に変換(練習で口癖を直す)
内定後の手続きと円満退職の進め方
- 条件通知の確認(総額/基本給/固定残業/賞与/等級/交通費)
- 役割期待・評価制度と残業の実態を具体的に再確認
- 承諾 → 現職に退職意向の伝達(就業規則の期日を守る)
- 引き継ぎメモ作成/スケジュールを共有
- 有休消化の計画/最終出社日を合意
→ 最後は感謝を言葉に。次の職場でも活きるつながりになります。
【チェックリスト】20代転職を成功させる最終確認
- 譲れない条件Top3は明確?
- 志望動機は事業×顧客×役割で語れる?
- 職務経歴書はSTAR+数字で書いた?
- 逆質問は3つ準備した?
- 内定条件は総額・内訳まで確認した?
- 退職と引き継ぎのスケジュールは合意済み?
よくある質問(FAQ)

Q1. 未経験職種でも20代なら間に合いますか?
A. 間に合います。近しい行動の実績と学習の証跡(資格・ポートフォリオ)、入社後の90日プランをセットで示すと伝わります。
Q2. 在職中と離職中、どちらが有利?
A. 在職中は焦りが少なく判断が安定。離職中は学習と面接に集中できます。自分の性格と状況で選べばOK。
Q3. 年収交渉はいつ・どう進める?
A. 内定提示後に、役割期待と評価制度を確認しつつ、総額と内訳を事実ベースで相談しました。
Q4. 面接の逆質問は何を聞けばいい?
A. 最初の90日の期待、評価基準、活躍人材の共通点。入社後のギャップが減ります。
Q5. 志望動機が言語化できません。
A. Will×Can×Fitで1文ずつ書き出して結合。声に出して30秒で言える長さに整えると安定します。
(体験談)希望通りの会社に入るために、実際にやって良かったこと

仕事の探し方
最初は転職サイトで探していましたが、ネットの情報だけでは信用しきれず…。
結果的にキャリアアドバイザーに頼りました。
自分で1から探すより、紹介+添削+日程調整まで任せられるので断然早いです。担当者は相性があるので、信頼できる方を見つけて、意思は自分で持ちつつどんどん頼る。
私は幸い、良い方に巡り合えたことが成功の分岐点になりました。
現職を続けながら転職活動をする
これは本当に大切でした。仕事がない焦りがないので、慎重に選べる。
転職は少ないほど良いとは言いませんが、できれば合う環境で長く働くほうが満足につながります。
大変でしたが、今となっては「あの時頑張って良かった」と心から思います。
体調管理とストレス緩和
仕事と転職活動の両立はかなり大変。
体調を崩して面接を逃すのはもったいないので、睡眠と食事は意識的に整えました。
疲れた時は、映画や漫画で一旦リセット。
終わりの時間を最初に決めて、心を休めることも仕事のうちです。
心が休まる映画
また頑張ろうと思える映画
温かいハーブティーを飲みながら、心と体をゆっくり休めてくださいね。
最後に
ここまで転職について話してきた私が言うのもなんですが、いい会社が中々見つからず今の会社でもいいのではないかと考えるのであればそれも一つの選択です。
自分の将来についてよく考えて未来のための選択をしてください。
今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。それでは今回はここまで⭐️